作品について
檜を彫り出し、漆と顔料で彩色を施した大黒天の童子像。ふくよかな頬と穏やかな表情、両手に抱えた米俵が五穀豊穣への祈りを象徴する。木肌の温もりと伝統的な彩色技法が、素朴ながらも品格ある佇まいを生み出している。 檜の寄木造に漆と顔料を施した一点物の木彫作品。大黒天の持物である打出の小槌や米俵といった豊穣の象徴を、丸みを帯びた童子の姿に託している。仏像修復・復元研究に裏打ちされた伝統技法と、「やまとぢから」を主題に掲げる制作姿勢が、ユーモラスでありながら確かな量塊感をもつ造形に結実している。
籔内佐斗司の作品